笑うこけし

ヒャーッハッハッハッハ

呪いについて、こけしが解説します

「許せない。殺したい。一生恨んでやる。」

皆さんは殺してやりたいほど憎い相手はいますか?

そして、その人を呪ったことはありますか?

 

こんばんは。こけしです。

昨今は、自分を追い詰めてうつ病などになる人が多い世知辛い世の中です。

 

もし本当に呪いが存在するのなら、それは生きるための便利な道具となるのではないでしょうか。

 

今回は呪いついて解説していきたいと思います。

呪いのかけ方

Wikipediaによると、呪い(のろい)とは、人または霊が、物理的手段によらず精神的あるいは霊的な手段で、悪意をもって他の人や社会全般に対し災厄や不幸をもたらせしめようとする行為をさします。

 

呪いでパッと思いつくものといえば丑の刻参りだと思います。藁人形に釘を刺すあれです。

 

必要な物は白装束、藁人形、五寸釘、かなづち。白装束は白い服であれば代替可能です。

 

他にも顔に白粉(おしろい)、歯はお歯黒、濃い口紅、頭に鉄輪(かなわ)を逆にかぶり、その3つの足にロウソクを立てて、胸に鏡をつるす。等、細かいルールがあります。

 

準備ができたら釘を口に加えて神社で儀式を行います。丑の刻と言われる午前1時から午前3時までの間に行うため丑の刻参りというわけです。

 

着いたら北東の方角に向かい、恨みを込めて10分ほど藁人形を木へ打ち付けます。これを7日間継続します。

 

丑の刻参りをしている姿を人にみられると呪いの効果が自分にかかってしまうため、観た人を殺す必要があると言われています。

 

藁人形を打ち付ける木は神社の御神木が良いとされていますが、夜中に勝手に入ると不法侵入や器物損壊の罪で逮捕される可能性があります。

 

逮捕された上に人に見られたことで自分に呪いがかかってしまうので、やるときは、ドローンを飛ばす時のようにしっかりと神社に許可をとりましょう。

 

丑の刻参りは法律にひっかかりませんが、儀式をしていることを呪っている相手に伝えたり、藁人形を送ったりすると脅迫罪が成立して逮捕されるようです。

呪い代行

丑の刻参りって準備がめんどくさいしリスクもありますね。これらを行動に起こせるほどの恨みが必要というわけです。でもご安心下さい。

 

呪いには呪い代行というものも存在します。ネットで調べると出てきます。これらの業者は主に丑の刻参りを代行します。

 

なんとその正体のほとんどは神主なのです。

 

神主、つまり神社にいる人なのですから、敷地内の許可をとる必要もありませんね。なるほどという感じでしょう。

 

日本呪術協会という協会では、2019年12月時点で約20人の協会会員がいて月に70件の依頼が来て、相場は1件約3万円とのことです。

 

単純計算で月に210万円の売り上げですね。不倫やパワハラに対する呪いの依頼が多いとのこと。実際に効果があったという感謝の手紙が多く寄せられているようです。

 

依頼するには勇気がいると思いますが、手段の1つとして覚えておくと良いでしょう。

呪いの本質

でも、これをやったとして本当に呪いって効果あるの、かけられた相手に本当に不幸はふりかかるの?と私はどうしても疑ってしまいます。

電気ショックの実験

調べてみると次のような心理実験がありました。

異なる条件で3グループに分け、ワセリンを塗った後に電気ショックを与えるという実験です。

 

  • グループ1には、何も言わずワセリンだけ塗ります。
  • グループ2には、「ワセリンを塗ると痛みが軽くなります」と言います。
  • グループ3には、「ワセリンを塗ると痛みが強くなるんですけど、実験なんで我慢してください」と言います。その後、それぞれに電気ショックを与えます。

 

すると、「ワセリンを塗ると痛みが軽くなります」と言われたグループは本当に痛みが軽くなり、「痛みが強くなる」と言われたグループは本当に痛みが強くなったのです。

 

この実験から認知が変わると、本当に身体機能や痛みが変わってくるということが分かります。ちなみに私はこけしなので痛みを感じません。

 

痛みが軽くなると言われて、ワセリンにはなんの効果もないのに痛みが本当に軽くなる現象をプラシーボ効果と言えます。思い込みの力です。これはみなさんも聞いたことがあることでしょう。

 

それに対して、ワセリンで痛みが強くなる現象のことはプラシーボではなくノーシーボ効果と言います。つまり、白魔術に対する黒魔術です。

 

このノーシーボ効果を使うことが呪いと言えるのではないでしょうか。

ブアメードに対する実験

他にも、こんな例があります。

1883年オランダで行われた国事犯ブアメードに対する実験です。

 

まずブアメードをベッドに縛り付け目隠しもします。その状態で、医師団は話し合いをし、ブアメードに聞こえるように血液の3分の1を失ったら人間は死ぬということをさりげなく伝えます。

 

その後、実験を開始すると言い、ブアメードの足の指にメスを入れます。あらかじめ用意した容器にはポタポタと音が鳴ります。

 

ある程度経ったら、「今、どのくらいですか」と聞き、「もうすぐ3分の1です」と答えると、ブアメードは本当に死んでしまいました。

 

この実験から人間は血液の3分の1を失うと死ぬことが証明されました。

 

と言いたいところですが、実は血は1滴も流れていません。医師団は足の指に血は出ないけど痛みを感じる程度にメスを入れただけなのです。

 

ポタポタという音もブアメードの足から流れる血の音ではなく、あらかじめ用意しておいたものでした。

 

にもかかわらずブアメードは人間は血液の3分の1を失うと死に至ると信じ、メスを入れられて本当に自分の血が3分の1失ってしまったと思いこんで死んでしまったのです。

 

ノーシーボ効果で死ぬこともある事が証明されました。ちなみに私はこけしなので血はありません。

ブードゥー・デスという論文

1942年には、生理学者ハーバード・メディカルスクールの研究者であるウォルター・キャノン氏がブードゥー・デスという論文を発表しました。

 

この論文によると、強い恐怖感はホルモンの異常分泌を促し、生理的障害をもたらすことが述べられています。

 

呪いの本質は恐怖心を与えることであると考えられます。

 

先ほど丑の刻参りで、儀式をしていることを呪っている相手に伝えたり、藁人形を送ると脅迫罪になる可能性があるとお伝えしましたが、むしろそれをやらないと呪いとしては成立しないといえますね。

 

呪われた側は、呪いによるものかどうかはともかく、何か不都合なことが起きると"もしかしたら"と思ってしまい次第に自滅していくわけです。

体験談

この理論でいうと、私も実は軽い呪いをかけたことがあります。こけしの友達がお金に困っていたので大金を貸していたのですが、しばらくして何度催促しても返そうという気が全く感じられないのです。

 

それどころか普通に遊んでいるようでした。貸した私は催促するだけでも気疲れしますし、舐められているようでしょっちゅう嫌な気分になっていました。

 

しかし、事あるごとに思い出してイライラしてしまう時間がもったいないと思いました。そのため、

 

「もう返さなくていい。その代わり、あなたの今後の人生が不幸になることを祈ってます」

と伝えました。

 

お金を返さなければ呪われる、お金を返せば呪われないという暗示です。結果的にその後すぐにお金は返ってきました。返そうと思えば返せたというわけです。

 

たまたま成功しただけかもしれませんが、呪いは武器になると私がはじめて体感した瞬間でした。

人を呪わば穴二つ

ところで人を呪わば穴二つという言葉はご存知でしょうか。人に害を与えようとすれば、いずれ自分にも同じような害を受けてしまうという意味の言葉です。

 

かけた呪いは返ってくるということです。人間の脳は主語を理解しないと言われています。

 

お前はクソだ、と言われるのと、他人をクソだと言うのとでは、原始的な脳の部位は同じ反応をとるのです。

 

ネガティブなことを言えば言うほどストレスホルモンが上がるという研究結果もあります。人を呪うということは、自分を呪うということでもあるのです。まさに諸刃の剣です。

 

確かに、呪いで敵を倒せても自分が幸せになれるわけではないでしょう。ですが、副作用を受けてでも呪いたい相手がいる時の気持ちも分かります。

 

一時的にでも呪いですっきりできるなら悪いことだとは思いません。どんな手段であれ、時には闘うことも必要なのです。ただ、私は呪いを積極的にすすめるわけではありません。なぜなら、呪いの先に幸せがないことだけは確かだからです。

呪いはいざという時の道具

一番お伝えしたいのは呪いは相手を攻撃するための武器ですが、いざという時に呪いで攻撃が出来るという選択肢があることで、自分の精神状態を保つ防具にもなるということです。

 

ここまで呪いについて解説をしてきました。

 

あなたにとって嫌な奴がいたとして、呪うか呪わないかはあなた次第です。